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マッサージについて

<生理的作用>

マッサージによる力学的刺激は身体組織に生理的作用を及ぼす。

1.皮膚組織に対する作用

血管運動神経への刺激は皮膚の末梢血管の拡張に作用し、皮膚温度を高め、発汗も増す。外傷や術創にみられる皮膚と皮下組織間の癒着に対しての強擦法の適用は癒着を軟化させる。

2.筋肉組織に対する作用

筋の緊張を和らげ、静脈環流を促進し、蓄積した疲労物質の搬出を速やかにする。このことによって筋肉の血流が改善し、力源としての酸素、栄養素が供給され筋の収縮力が高まる。筋力の増強は起こさない。

3.循環系に対する作用

軽擦法や強擦法の適応によるリンパと末梢毛細管への圧刺激は表・深在のリンパや静脈管の環流を増し、うっ血や浮腫の軽減を促す。血管運動神経への刺激は血管を拡張させ、酸素と栄養の運搬を図る循環を促し、代謝にも好影響を及ぼす。このことは酸素消費を増すことにもなる。

4.神経系に対する作用

表在と深部の感覚受容器を刺激し、反射、反応を惹起させる。軽い圧刺激は疼痛の緩解や緊張を緩める。心理的効果も否めない。ゆっくり、柔和な軽擦法は鎮静効果を、強擦法や叩打法の刺激は活動効果に導かれる。

<まとめ>

臨床において、患者様に説明する際に役に立つと思われる。日々何気なくやっていることに対して、根拠を持って取り組むことが重要である。

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