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静止立位時の姿勢


胸腰椎後彎と、骨盤の後方への傾きにより足関節より重心が後方へと移動し後方への転倒を増す要因となる。

この姿勢で歩行、移動、方向変換、姿勢外乱に対する抵抗などの動作を行うのであるがその困難さは、筋骨格系に異常のない若齢者がまねてみてもよくわかる。静止立位時の姿勢では重心が後方へシフトしている。両足底間の支持基底面から後方へ重心が外れやすい位置に重心があるため、前方からの外乱に弱く、後方へ転倒しやすい。また、歩行時など重心を前方にシフトすることに対しても、より大きな力を要すること、歩行時における歩幅の低下などが考えられる。

そのため歩行において、健康成人に比べ、体幹の前傾者では歩幅が短縮し、遊脚減速期の股関節屈曲角度の低下、踵離地時の股関節伸展角度及び足関節底屈角度の低下、踵接地期での膝関節屈曲角度の増加及び足関節背屈角度の低下がみられると考えられる。


以上から考えられることとして、体幹前傾者の特徴は、①歩行速度の低下、②歩幅の短縮、③歩隔の増大、④両脚支持期の延長、⑤遊脚期での下肢挙上低下、⑥腕の振りの減少、⑦不安定な方向転換などがデメリットとして挙げられる。

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