なぜリハビリテーション分野における臨床研究が重要か?

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なぜ臨床研究が必要か、なぜ今臨床研究が求められているのか

従来は先行研究によって確立された方法を臨床で踏襲すればよいという考え。

現在は他職種からのニード、健康保険などの基金団体から科学的根拠に基づく治療法や技法を望む声が高まっておりその効率、効果などを公開することが求められている。

その理由として急速な高齢化社会の進展による医療費の高騰、経済成長の停滞により医療資源が枯渇してきたことなどがあげられる。

医療者として自分自身を批評できる能力と、問題を解決できる能力を養う必要がある。

またリハビリテーション養成学校の乱立による急激なセラピスト人口の増加。

実績のないセラピストが淘汰されていく時代になると某会長がコメント

実績とは何か→勉強してきた事ではなく、形に残してきたもの
例)学術大会での研究発表、論文

あの人は技術があると言われても患者さんにとっては何を持って技術があるのか判断できない

患者さんが求めているのは根拠に基づいた医療

インターネットの普及により今後個人の実績の提示を求められる可能性あり(アメリカではすでに始まっている)

専門的に実績を残してきた専門家が提供するリハビリには高い点数で診療報酬を請求できるような制度が始まるのではないか?

このようなことから実績を残してないものは淘汰され結婚して子どもが出来て20年後子どもを大学に通わせないといけないような時期、そして老後の計画とお金のかかる時期にくびになる可能性あり

頑張って勉強して研究して実績残してやがて来るセラピスト戦国時代を生き残れるよう努力していきましょう

臨床研究の手順

〇手順の前にやってはいけないこと

1.データを取ってから研究デザインを考える
2.リサーチクエスチョンが明確・具体的でない
3.対象が不明確。抽出方法、参入・除外基準を設定せず
4.主要なアウトカム変数を設定しない。変数の吟味なし
5.変数の測定方法の信頼性と妥当性を検討しない
6.解析計画を事前に作成しない(サンプルサイズ、パワー、effect sizeを設定しない)
7.結果の解釈:統計的有意差のみで、臨床的・社会的に意味のある差かどうかを検討せず

○臨床研究の手順について

−臨床疑問、リサーチクエスチョンの設定
−先行研究を調べる。自分が考えた疑問が既に研究されていないか
またそれらの論文を批判的にレビュー(論文に書かれていることを鵜呑みにするのではなく、適切な研究デザインで、手法で実施されているかを吟味)
−自分で考えた問題について疑問や仮説をモデル化する
−研究デザインを選択、研究の計画書を作成
−研究測定を開始
−結果を分析・考察する
−得られた知見を公表・論文化する

臨床疑問からリサーチクエスチョン(研究の骨組み)に

臨床疑問とは日常理学療法業務のなかでの疑問

−先輩や同僚に教えられたことはちょっと違うんじゃないか、こんな工夫をすればもっと良くなるんじゃないかなど漠然とした疑問

リサーチ・クエスチョンとは?リサーチ・クエスチョンの要件は?

・研究したいことを宣言した文
・研究計画に必須の要素を含む
−誰に、何をすると、何と比べて、何が違う

○リサーチ・クエスチョンはなぜ必要か?

・漠然とした疑問を研究可能な形にする
・実行までに詰めるべき課題を洗い出す

○リサーチ・クエスチョンのご利益は?

・他の研究者とのコミュニケーションが容易になる
・やりたいことが明確になる

○良いリサーチ・クエスチョンは“FIRM2NESS”で表される

Feasible=実施可能性
Interesting=おもしろさ
Relevant=切実さ
Measurable=測定可能性
Modifiable=改善可能性
Novel=新しさ
Ethical=倫理性
Structured=構造化された
Specific=明確さ、具体性

Interesting,Novelであるだけでは不十分。患者や医療・社会にとってRelevantであることが重要。

研究で使用したい変数について、測定方法(尺度)の有無と、その妥当性や信頼性についても検討しておく

リサーチ・クエスチョンを構成する主要な要素(対象、介入あるいは要因、比較集団、アウトカム)を明確に定義することは、頭の整理にきわめて重要

〇リサーチ・クエスチョンを構造化する

PECO/PICO:リサーチ・クエスチョンの構造化は、PECO、あるいはPICOで表される

P:Patients,Participents=対象
E:Exposure/Intervention=要因/介入
C:Comparison=比較対照
O:Outcomes=アウトカム

では実際にリサーチ・クエスチョンを作ってみよう

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