脳血管疾患 脳関連

脳梗塞の診断基準と急性期症状について

脳梗塞は脳血栓症と脳塞栓症、その他に分けられる。その他の実際には 
1.脳血栓症、脳塞栓症の鑑別が困難な脳梗塞、 2.原因不明な脳梗塞と診断する

①血栓症 

主にアテローム硬化によって生じた脳灌流動脈の閉塞または狭窄によって起こった脳梗塞である。既往に一過性脳虚血発作が見られる例が少なくない。睡眠中や起床後まだ十分に日常活動を行っていない時間に起こりやすく、症状は数時間から数日の経過で進行する。
診断基準は 
1.前駆症状として、一過性脳虚血(TIA)発作を認めることがある 
2.安静時の症状が多い 
3.頭痛はないが、あっても軽度 
4.局在神経徴候の進展は緩徐(多くは数日以内) 
5.意識障害は発症時はないが、あっても軽度 
6.髄液は清澄 
7.アテローム硬化を伴う基礎疾患(高血圧症、糖尿病、脂質代謝異常など) である。

注) CTで責任病巣に相当する低吸収域を発作数日以内に認める

②脳塞栓症

他の部位に形成された塞子が脳血管を閉塞して生じる脳梗塞。塞子は心臓由来の他、壁在血栓や肺静脈系の血栓由来、脂肪、空気などがある。発症は急激である。臨床的には脳血栓との鑑別は必ずしも容易ではない。脳梗塞の診断で、片麻痺および失語、失認などの皮質症候、半盲などが日常生活上に突発完成していても、塞栓の原因となる塞栓の原因となる心臓疾患が見出されないこともある。これは脳までの動脈壁にできた壁在血栓が脳梗塞を起こした脳血栓塞栓症ではないかと思われる。こういう場合は脳血栓症、脳塞栓症の鑑別が困難な脳梗塞と診断する。
診断基準は 
1.局在神経徴候あるいは特定動脈領域の徴候が突発 し、数分以内に完成する 
2.頭痛ないが、あっても軽度 
3.多くは意識障害は発症時はないが、あっても軽度 
4.髄液は清澄、ときに血性(出血性梗塞) 
5.塞栓の原因は通常心疾患(不整脈、弁膜疾患、心筋梗塞など)に由来する 
6.最近他に塞栓(脾臓、腎臓、四肢、肺,腸、脳、網膜など)である。

注) CTで閉塞動脈に低吸収を認める。正中線の偏倚、出血性梗塞を思わせる所見などを呈することがある。
注) 脳血管撮影により閉塞動脈の再開通所見、または血管内栓子を証明する所見を呈することがある。

③その他

診断基準は
1.脳血栓症、脳塞栓症の鑑別が困難な脳梗塞 
2.原因不明な脳梗塞

注) 発作による局在神経徴候が24時間以上持続し、3週間以内に完全に消失する場合いにRIND(reversible ischemic neurological deficit)  

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