元手は少ないが超短期で「FIRE」を達成したいなら「FX」を選ぶべき理由【プロトレーダーが解説】 | ニコニコニュース
早期に経済的自立を果たし、労働からリタイアする「FIRE」。元手となる資金が少ないことや、コツコツ時間を掛けて資産形成をするのが向いていないことなどを理由に、諦める人もいるかもしれません。しかし、FXは元手が少なくても超短期でFIREを達成するには適切な手段と、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。なぜでしょうか、みていきます。
FIREを達成するなら…いま保有している資産額によって取るべきリスクが異なる
多くの人が経済的自立を求めて試行錯誤していますが、FIREするためのプロセスと各々のスタートラインは異なるということを認識しましょう。
FIREを目指している人の共通点は「経済的自立を達成したいという願望」だけで、各個人の年齢や職業、収入、現在の資産額などはさまざまです。そのため、現在の自分のステータスを認識し、自分の状況に沿ったFIREまでのプランを立てることが非常に大切です。
仮に、資産額3億円を保有することがFIRE達成の条件とした場合、現時点で2億円持っている人と100万円持っている人とでは、どちらが早くFIREを達成する可能性が高いかはいうまでもないでしょう。さらにこの2つの条件下では、FIREを目指すために取るべきリスクも異なります。同じ年利5％という条件では、2億円持っている人は年に1,000万円の利益を得るのに対し、資産額100万円の人は年に5万円しか利益を得られません。
つまり、資産額が少ない人ほど、大きなリスクを取って挑戦することが求められるのです。自分の資産額をしっかり把握して、取るべきリスクを決めなければ、FIREへの道のりは遠くなってしまいます。
投資の種類はさまざまあるが…元手が少なく短期間でFIREを目指すなら「FX」
投資の世界では、資金がある人ほど有利に立ち回ることができます。小手先のスキル以上に、資金力の方が失敗をカバーするポテンシャルがあるからです。そのため、元手が少ないうえに短期間でFIREを達成しようと目論む人は、投資の世界の常識を覆そうとする異端児といえます。その難易度は、言葉で表現できないほど高いでしょう。しかし、FXはそのような欲望を叶えるだけのポテンシャルがあり、元手が少ない状態から多くの億万長者を生み出してきました。月利10%以上も可能なFXは、元手が少ない投資家の大きな味方になります。
投資の世界では、インデックス投資が有名です。リスクを限定して堅実な成長をする可能性が高いインデックス投資は、多くの投資家から優良な投資先として選ばれています。しかし、インデックス投資は高くても年利5〜6％台で回すのが限界です。
先述したとおり、手元に2億円ほど資金があれば、十分FIREを目指すことは可能ですが、元手の少ない人がFIREを目的にインデックス投資をしても、30年、40年といった歳月が必要になります。これでは早くFIREしたいという強い信念を持っていたとしても、FIREを達成する前に心が折れてしまいます。
元手が少なく短期でFIREをしたいという欲張りな目標を持っている人は、FXの世界に足を踏み入れるべきでしょう。
FIREを考える前に確認すべきこと
1．いつFIREを達成したいか
大切な考え方のひとつが、「何年後にFIREを達成したいか」です。結論からいうと、同じ元手であってもFIRE達成までの期間を短くすればするほど、取るべきリスクは高くなります。
人によっては、大きなリスクを取ることができない環境にいることもあるでしょう。その場合は、自分の取れる最大限のリスクを考え、FIREまでの期間を調整するべきです。過度なリスク選好は、メンタルに大きな負担をかけることになるので、かえってFIRE達成という目標を遠ざけてしまいます。
2．いまの資産はどれだけあるのか
2つ目の大切な考え方が、「現在FXに使える資産がどれだけあるか」です。FXはハイリスク・ハイリターンな投資です。そのため、生活を維持するためにもFXで運用する資金とは別に、余剰資金を用意することが大切です。
大きなリスクに晒すことができる資金を把握し、その資金をどのように運用していけばFIRE達成に結びつけることができるか熟考しましょう。もちろん、リスクに晒せる資産が多ければ多いほど、FIRE達成にかかる期間を短くする可能性が高まります。
「ノーペインノーゲインの原則」を肝に銘じる
元手が少なく、1日でも早くFIREを達成したい人にとってFXは最高の投資です。しかし、ハイリスク・ハイリターンなFXは、多くの初心者トレーダーの夢をことごとく打ち砕いてきました。インデックス投資のような堅実な投資を何十年と続けることを否定はしませんが、リスクを限定した投資では、生活を一変させるような収益を上げることはできないでしょう。痛みなくして成功はありません。
短期間で経済的自立を目指すトレーダーにとって、FXは最大の武器である一方、自らの身を滅ぼす毒にもなります。相場を味方につけるためにもFXに関する勉強を怠らずに精進していきましょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員
